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解説カルティエ タンク マスト

タンク マスト W1003053解説

ムーブメント
クオーツ
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基本スペック
ムーブメント
クオーツ
ブランド
カルティエ
モデル
タンク マスト
型番
W1003053

資料で確認できていない項目は掲載していません。

  • 売り出し中央値39万円
  • 出品数9件

2026/09/17時点。成約・売れるまでの日数・流動性は出品の在庫推移からの推定です。

解説

W1003053は、1970年代に始まった「マスト ドゥ カルティエ」のタンク(マストタンク)のうち、ヴェルメイユ(金張りのシルバー)ケースにクオーツムーブメントを載せた小型のSMの型番である。Time+Tideによれば、マスト ドゥ カルティエは1972年にカルティエ パリを買収したロベール・オックと、ゼネラルディレクターのアラン=ドミニク・ペランが、クオーツ危機の中でより手の届く価格の製品として立ち上げたもので、財布やライター、ペンなどとともに時計も展開された。Fratelloによればマストのタンクは1976年に登場し、2000年代前半から半ばにかけて生産が縮小・終了した。その後カルティエは2021年に、この名前を現行の「タンク マスト」として復活させている。

ケースの形と大きさは同時代のタンク ルイ カルティエと同じで、金無垢の代わりに925シルバーへ金を張ることで価格を抑えた。Fratelloは、マストの時計の金張りは一般的なヴェルメイユの基準より厚い20ミクロンだったと説明している。ムーブメントは当初はETAの機械式で、のちにクオーツへ移った。大きい方のサイズに対し、当時女性向けとされた小さいサイズも作られた。この型番自体のメーカー資料は確認できなかったが、中古販売店の商品情報では、ケースの縦は約27.5〜28mm、横は約20.5〜21mmのクオーツで、白い文字盤の個体のほか、ローマ数字を縦に並べた珍しい文字盤の個体も紹介されている。

Time+Tideは、マスト ドゥ カルティエによってカルティエの時計の年間販売本数が約3,000本から1970年代末には16万本に伸びたとし、クオーツ危機のカルティエを救った存在であり、今ではヴィンテージのカルティエを集める最も手頃な入口の一つだと評価している。Fratelloも、カルティエに興味はあるが大金を出す準備がまだない人に勧められるとした。ただし、使い込むと金張りがすり減りやすいこと、一部のラッカー文字盤にひび割れ(スパイダリング)が出ることを注意点に挙げている。

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